「まだ全員生きてるわね。そろそろ一人ぐらい吊られるんじゃないかって心配してたわぁ」
「心にもない事を言うのね」
アドレイドがケタケタと嗤い、真白は無表情。
そんな様をただ見つめるラグ。
「――で?占い師が2人いるぜ。どっちが本物だ」
「片方はあたし達の仲間よねぇ?ていうか、なんで誰も占い師騙らないのよ。狂人に先越されてんじゃないわよ」
「もう2人出てたからいいと思ったんだよ」
「ラグには無理だと思う。だって、演技下手くそだもん」
ありえねぇ、と呟いたラグは空を仰いだ。青白い三日月が爛々と光を放っている。
「現時点ではどっちが本物とも言えないわ。ところで、今日は誰を噛み殺すの?」
「そうねぇ・・・共有者、いっとく?確率的には二分の一じゃない」
狩人は1人しかいないわけだしね、とアドレイドが嗤う。
「言い出しっぺが行けよ、アドレイド」
「嫌よ。男でしょ?あんたが行ってくればいいんじゃなぁい?」
こうしてラグがリンネを噛み殺すべく出発したのだが、その試みは失敗に終わる。
人狼陣営
・ラグ
・真白
・アドレイド