集会所に集まったメンバー。それを見てハーヴィーは目を眇めた。
――誰一人減っていなかったからだ。
「誰か、昨日狼の遠吠えを聞いたやつはいるか?」
集まった人間達は顔を見合わせるだけで聞いた者はいないらしい。代わり、はいはい、と手を挙げて進み出て来たのはイリヤだった。
「俺、狩人なんだけど昨日、俺の前に人狼は出て来なかったぜ。つまり、昨日は別に狩人の仕事をしたわけじゃねぇ」
それは、つまり――
その意味を一同が理解したと同時、歓声が上がる。とはいっても一部の常時元気なその人等だけであとはバツが悪そうに沈黙を守っていたが。
「つまり――我々は人狼を全滅させる事に成功した、という事か」
「ハーヴィーさんもっと喜んだらどーすかね。あんた、それじゃあ残念そうに見えるぜ?」
「黙れフレディ。これだけの犠牲者が出たんだ、一概には喜べないだろう」
「へぇ。ま、俺は相棒のシンシアちゃんが生きてたから問題ないんですけど」
名前を呼ばれた事に気付いたのか、何やらイリヤと話していたシンシアがちらりとフレディを一瞥する。
「――まあ、何でもいい。とりあえず我々の勝利だ。黒板に分かっている役職だけでも書いておくぞ」
初期人数:16
現在人数:9
・アルフレッド=ヴィンディア:占い師?
・イリス:初日犠牲者
・イリヤ
・マゼンダ
・ディラス
・真白:3日目処刑
・ラグ:5日目処刑
・リンネ:共有者、4日目犠牲者
・トラヴィス:共有者、5日目犠牲者
・アレン:2日目処刑
・ハーヴィー
・フレディ
・アドレイド:4日目処刑
・エドウィン
・サヴァナ:占い師?
・シンシア
村人の勝利