いつまで経っても揃わない共有者に痺れを切らしたハーヴィーが様子を見に行ったところ、昨日の犠牲者はトラヴィスだったらしい。
「そういうわけだ。今からは俺が仕切る」
「どうしてあなたが?口うるさそうだから嫌なんだけど」
文句を言ったのはシンシア。隣でフレディが苦笑しているが、ハーヴィーを擁護するつもりも彼女を援護するつもりもないらしい。
「俺は村でただ一人の霊能者で村人だと確定している。よって、俺が仕切るのは当然だと思うが」
「つーか、ハーヴィー。お前せっかく出て来たけどもうお役御免だぜ。ラグは人狼だ。こいつを吊って俺達の勝ちだろ」
アルフレッドが肩を竦める。ラグがちらりと彼を見たが反論らしい反論は無い。続いてサヴァナが溜息を吐きつつアルフレッドと同じ結果だった、と呟いた。
ふ、とここでようやくラグが嗤う。
「占い師両方から人狼判定、か。あーあ――」
弁解の余地が無さそうだなあ、呟いたラグは否定も肯定もせずただ嗤っていた。それを見つめる両占い師の冷たい目。結局どちらが本物の占い師だったのかは分からない。
「てめぇ、ラグ!じゃあイリヤを焚き付けるような発言も、全部演技だったって事!?」
「そう怒るなよ、マゼンダ。事実、さっきまでは誰も俺を占おうとしなかったから最初の一言は重要だったんだよ。真白みたいに寡黙吊りされたら堪んねぇからな」
じゃあ、とエドウィンが目を眇める。
「貴方達はどうして揃いも揃って彼を占ったのかしら?」
「それがボスの遺言だったからだよ。指定占いだった、それだけだ」
「どうしてボスはボスでラグを占えなんて・・・それだけは、一生消えない謎なのかしらね。死人に口なしって言うし」
パンパン、とハーヴィーが手を打つ。そうしてラグを睨み付けた。
「今日はこいつを吊る。異論がある者はいないな?」
結局誰が狂人だったのだろうか、そう呟いたハーヴィーがラグを連れて集会所から出て行った。
初期人数:16
現在人数:9
・アルフレッド=ヴィンディア:占い師?
・イリス:初日犠牲者
・イリヤ
・マゼンダ
・ディラス
・真白:3日目処刑
・ラグ
・リンネ:共有者、4日目犠牲者
・トラヴィス:共有者、5日目犠牲者
・アレン:2日目処刑
・ハーヴィー
・フレディ
・アドレイド:4日目処刑
・エドウィン
・サヴァナ:占い師?
・シンシア